995／選挙で行った母校にて

2019年7月22日 2019年7月22日

jon covet

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今日の目次

・ショートエッセイ（更新）
・MON MON MONSTER（更新）

選挙で行った母校にて

昨日は納期のある絵をせっせと仕上げていた。結果いい物が書け満足している。絵描きは絵を描いて知ってもらう以外にない、それはすなわち絵を描けば知ってもらえるってこと、少なくともそう信じている。じゃなかったら続けられない。自分がいいと思える絵を描き続けていこう。いつだってシンプルだ。

昨日は選挙だったので作業の途中で抜け出し地元の小学校へ。僕の母校でもある。記憶の中にあるそこは広いのに実際に見ると案外小さく見えそのギャップ分が僕の成長なのかもしれない。遊具も全て記憶よりひと回りふた回り小さい。投票所である体育館なんて記憶と現実の大きさの差に躊躇するほど違った。

この場所に数十年前の僕はいたわけだ。過去を写せるようなメガネがあれば恥ずかしがり屋でウスノロだった(ひどい言い方)僕が映るのだろう。

内面なんてやはりあまり変わらないものなんだろう、そりゃあ体は大きくなったが、内面を考えると幾分成長しているがベースの根っこの部分はそのまんま。外見だって昔の写真見たら面影あるじゃない？心も一緒で面影ってのは変わらんよ。だからへんな奴は変なまんま。僕ね。

僕は運動も勉強も対人関係もからっきしの男だ。ただ一点図工に関してだけはクラスメイトの中でも頭一つも二つも抜きん出ていたと慢心でもなくそう思える。何か作れば注目されたし褒められた。褒められることは僕の中でとても大きなこと。これも今と変わらずです。

しかし自分があまり積極的な子ではなかったので美術にチャレンジするという事が出来なかった。もっと心意気のある感じだったら(少なくとも今くらい)もう少し専門的な道を進んでいたかもしれないが、なんでだろう、そういう気は全く起きず、学年でも上手い方くらいの位置。もっともっと絵の勉強がしたいみたいなことは1ミリもなかった。

まあ過去のことは別にどうでもいいしそんな僕だから今があるのだけれど本当に不思議だなって思う。

彫金教室に通っていた時そこの先生は美大の講師的なこともしている人なんだけど僕のアクセサリーのデザインデッサンを見てなぜ美術の道に進まなかったのかと聞いてきたがそんな選択肢は僕には全くなかった。どこか心の奥深くで諦めていたのかもしれない。少し褒められて満足なくらいが居心地がよく本気でないから傷もつかない。ってな具合で身を守っていたのかもしれない。

今は傷ついてもいい。持てる限りの本気で絵を描いて発表をして行く。子供の頃にできなかったことを今している。

(1036文字)

毎日エッセイ

文章を書く習慣と練習を兼ねて(SEOも)、なし崩し的に始まった毎日エッセイ。最新のWorksのインフォメーションや日々思う事などを軽い文体でだいたい1000文字を目指し朝の5時に執筆中。読んでもらっても読み飛ばしてもらっても構わない内容です。これがいつまで続くのかは誰にもわからないが僕的にはまんざらでもないのでどうなることやら。