ようこそ!絵描きのジョンへ
当ブログは絵描きのjon covetのオリジナルコンテンツ集です。毎日更新中の4コマ漫画等いろいろ発信していくのでブックマークしてくれたら嬉しいです。各種SNSもやっているのでフォローもお待ちしています。
オリジナルLINEスタンプの新作販売中です。
勇者のお父さん
子供の頃見た番組というものは記憶の中に深く残るものだ。パプアニューギニアのいわゆる部族の家族と日本人家族の交換留学一週間生活って番組があった。確かルールがあって、生活習慣があまりに違う両家族、どうしてもそれは無理って時のために両者ともヘルプカードが3枚ほど渡されており回避することができる。
ここに出てくるパプアニューギニア人のお父さんが凄まじかった。村の中では英雄のような存在で勇者ポジション。その部族は成人の儀式として足にツタを巻きつけて高く組んだ木の櫓のようなところから飛び降りる。これが僕らの知るバンジージャンプの原型らしい。とはいっても彼らが足に巻くのは伸縮性のないツタでその危険度と言ったら遊園地にあるようなバンジージャンプの比ではない。
日本人の家族は確か虫を食べられないとかでヘルプカードを使っていた。そんな時は勇者のお父さんが情けない奴らだ的に怒っていた。
日本人の留学生活が終わると次は部族の家族が日本に来る番。はっきり言ってここからが本番だ。勇者ポジションのお父さんが遊園地にて本場のバンジージャンプを見せることになった。出川哲朗さんがよく被るカメラ付きヘルメットをして頂上に向かう父親、その後ろ姿はまさしく勇者。父親を尊敬する口髭を生やした息子はキラキラとした目で見送る。いざジャンプ台に立つ父親、下では興奮する息子が「俺の親父は勇者なんだ、こんなもの(日本のバンジー)なんて怖いわけがない」とかオーバーアクションでウキウキしてる。しかしなかなか飛ばないお父さん。カメラ越しではあるがお父さんの顔が青く もうねなんだかおかしいのがわかる。そこでお父さんまさかのヘルプカード。静まり返る現場。絶句する息子。階段から降りてくる勇者。
長い長い前振りができたまさかの落ちに腹がひきちぎれるほど笑った。飛べなかった理由は普段ツタは足に巻くが遊園地のものはゴムを腰に巻くのでこれは危険だと感じたらしい。やはり尊敬していたお父さんの失態で家族の関係はギクシャクしたものになっていた。きっと息子にとってはこの日本版バンジージャンプがある種 親を越え大人になるための本当の儀式になったのかもしれない。
その家族でもう一個忘れられないのが日本で迎える初めての朝。なんだか家族全員怒ってて理由を聞くと布団が柔らかすぎて寝られなかったって。普段は地面で寝てるからって。生活習慣ってものは恐ろしい。今日のこのエッセイを書いた理由はそこにある昨日は作業場のフローリングの上で薄い仮眠用の布団で少しだけ寝るつもりががっつり朝まで熟睡。板の上だからか身体中が今痛い。あの家族の怒りを立場は違えど思い出したのだ。
彼らは元気にしているだろうか?
(1126文字)
昨日の記事
それでもタルトが美味しそうに食べてることが一番幸せだったりするトニーなのでした。もう少し食べたいけど。
jon covetの各種アートワークスになります。
10年以上アクセサリーのデザインとクラフトをしていました。現在はお休み中ですが作品や思いなどを少しずつ記事にしていますので是非ご覧ください。
「ジョンのイラスト屋」という屋号で定期的にイベントに参加しています。こちらでは今後の参加予定イベントのお知らせと今まで参加したイベントのレポートを掲載しています。
【参加予定イベント】
現在イベント予定はありません
過去のイベントレポートはこちらをご覧ください
あなたの大切なペットをイラストレーターjon covetがキャラクター風ディフォルメイラストにいたします。
随時更新中です。
………………………………
進捗状況
2019年7月28 SORAちゃん( I様)
2019年7月21 (K様)
制作を進めていた「トイプードルのコマプー」スタンプが完成し無事審査に通り販売開始となりました。色々工夫して描いた自信作ですので、よろしければ是非よろしくお願いいたします。
スタンプ
絵文字