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昨日車からキャンバス、イーゼル、画材の入ったコンテナボックスを下ろして工房にしている部屋の真ん中にセットした。ライブペインティングでも十分に集中していたがやはり工房だと集中力の濃さが違うよなうな気がする。
エッセイ、漫画、オーダーとやるべきタスクを終わらせてふとカレンダーを見ると六日が終わろうとしている(早い)クリスマスイベント本番が18日から。残りの日にちを数えると実質10日ほどで仕上げなければいけないことに足がすくむ。土日も大切だがこの平日の過ごし方で結果が変わる。
キャンバスの前に座り前日に描き上げた背景の大きな空を見る。それは大きな海にも見える。
ここに遊園地のアトラクションを描き込んでいく。しかし綺麗に描かれた絵に描き足していくというのは嫌な物です(わかるかな?)
完成から途端に未完に変わる。描き込んでしまえばもう後戻りはできません。それ以上先に進むためには“いっそここで終わってしまいたい“という気持ちを越える必要があります。
こんな時に絵がデジタルのように保存ができたらと思います。気にいるまでやり直しができるから。しかしそんな機能はなくどこかで進まなければいけません。失敗を恐れず先に行く勇気。それもできるだけ早く。
構図を見るため思い切ってジンクホワイトという透明色の白色でいきなり当たりをつけてみることにし筆で勢いよく背景に足しました。これでいよいよ後戻りはできなくなりました。これで良いんです。第二ラウンド開始(カーン)
大きさに迷いながらアトラクションを配置。うっすらと白い影でベルリンランドの輪郭が浮かび上がりました。頭の中のイメージを再現できるかどうかは僕の画力次第ですが。全体の雰囲気は悪くないかなって感じ。
少しだけ空が明るい気がするので濃色系の透明アクリルを重ね闇を深くし陽の明かりを黄色からオレンジに切り替えます。思いついたインスピレーションを信じ完成へとにじり寄っていきます。
いつか人生を振り返ったときにやけに明るく光る場所が今いるところのような気がする。
jon covet
2021.12.07 19:14
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