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人生フルーツという映画をご存知だろうか?東海テレビ制作で高蔵寺ニュータウンに住むご高齢のご夫婦に密着取材したドキュメンタリー映画。

昔のことなので何で映画のことを知ったかはすっかり忘れてしまいましたが存在を知り見たくてたまらなくなり検索していると今池にある名古屋シネマテークという映画館でのみの上映。そいで確か平日のみだったので有給を使い1人出かけた。

皆が働いている時間になんだか悪いなと思いながらその反面背徳感からなのかとてもワクワクしていた。子供でもないのに何か冒険的だった。そしてあまり行かない名古屋の今池という場所がなんともノスタルジーをくすぐるいい感じの街ですごく好みだった。都会なんだけど一歩路地に入ると昭和感がまだ残っているっていうか。古いんだけど古くない(でもやっぱり古い)

そして到着した映画館は今まで自分が行った映画館とはまるで違っていた。僕は映画館の床が柔らかい絨毯生地でポップコーンの香ばしい匂いがしていて映画のパネルがあってていう少し高級感もある特別な雰囲気ってとても好きなんだけどそれとは全く違くて本当に普通のビル(確か2階)

中に入ると(記憶曖昧ゾーン)パンフだか小説だか映画にまつわるものが昔の大学の購買的に積まれている。京大の吉田寮的で乱雑の中に一定の秩序が存在していた。あれはあれで間違いなくアートだった。歴史的価値をすでに内包していた。

そして時間になり通された部屋は正直映画館というよりは上映会場と行った方が適切かもしれない。狭い部屋に(失礼かな?まじで愛しています)ぎゅうぎゅうの席。仕切りは扉じゃなくてカーテンだったような気すらする。

その部屋に通された運命共同体のような皆と見た「人生フルーツ」は僕の中で忘れられない大切な映画になりました。

そこにあるのはキッチンガーデンと呼ばれる大きな庭で自給自足しなんでも自分たちでやる津幡夫妻の日常で、それが軽やかなリズムと一緒に日めくりカレンダーの如く過ぎていく。そのただ過ぎていく日常がどれも豊かで丁寧なのだ。自分たちで育てたフルーツを使ってのお菓子はどれもとても美味しそうだった。葉を落とし耐え忍ぶ秋から冬そしてめぐみの春夏。人生それの繰り返し。

僕は画面越しにそれを見ている他人なので本当の所はわからない。丁寧じゃない日だってあるでしょうが少なくともあの映画の中には魔法のような時間が流れていて僕はそれが大好きだ。

天気、街の雰囲気、映画、そして有給、全てが揃った日だった。

とても素敵な1日になった映画旅でした。

 

 

jon covet

 

 

2021.10.28 22:17

 

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