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不思議な話なんだけど犬をかっていた経験からか犬の顔っていうのは描けるんです。それもなぜか全犬種。ちゃんと犬っぽい絵が描ける。

しかし猫は自分に飼った経験がないからなのかどうにもそれっぽい絵にならなくて、何か違うんです。いわゆる“コレジャナイ感”がある絵。

それを克服するために地元の猫カフェに行ったり、猫の書き方のサイトを見たり勉強を重ね、あえて逆にリアルに描く練習もしてきました。

その絵を見てくれた方から猫のイラストのご注文をいただくことあり、その場合は何回も描き直し自分が納得できるその時に出せる最大出力の絵を描いてきました。

しかしもっと自分らしさを表現できたらって気持ちがどこかずっとありました。これはそれまでの絵を蔑ろにしているとかではなく、ぼくの欲求に近いかもしれません。自分らしさというのはぼくのアートの根幹であるからです。

そんな中で何がきっかけだったのかわかりませんが、中が見えない花瓶に入れていた水がどこかで一杯になり溢れるかのように、または何キロ掘っても貫通できないトンネルにつるはしを振り下ろし、いつもと違う音がしてその先から向こう側の光が漏れるかのように、なんだか最近やっと描けるようになってきました。

バランスがちゃんと猫っぽいんです。ここまで2年かかりました。

そんなイラストで作ったブローチがこちら。

可愛くて震えてます、自分の描いた猫で。

こんな日が来るとは。

 

jon covet

 

2021.5.20 23:52

 

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