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MON MON MONSTERの連載を開始したのが2016年の10月31日のハロウィンの日。月日を重ねて次にハロウィンを迎える日にこの4コマ漫画も5周年となる。ありきたりな表現だけれど長かったようでもあり、あっという間だったようでもある。全く矛盾している。

大切なことは僕の感じかたよりは続けてきたという事実で、それは毎日の小さな積み重ねだけれど確実に自分の人生の基礎になりつつある。

さて先日YouTubeで紹介した初の個展

偶然その日知り合ったイラストレーターの女性が見に来てくれて少しお話をした。原画が飾ってある小部屋の中で漫画が間もなく5周年を迎えることを知った彼女が素敵な質問をしてくれた「なんで描いているんですか?」

もちろん画材のことじゃない、何故"描き続けているのか?"という問いに一瞬頭の中が真っ白になったがこの質問は即答をすることに意味があると思った。自分の心に投げられた質問の起こした波紋をそのまま口にして出した純粋な回答としての言葉、それは「証明をしたい」だった。

証明したい?何を?自分の発した言葉に補足をするなら今ここにいる存在の証明だろう。これは以前からだが僕は自分のことを透明人間のように誰からも見えていないんじゃないかと思うことが度々ある。

ここで透明人間を想像して欲しいが、彼らは人に会う時などグルグルに包帯をしている。その理由は見えない自身のシルエットを見せるためにしているはずだ。あれが僕にとっての証明に近い。

僕と言う人間の輪郭線。ここにいるということを伝える手段が自分にとっての描くことなのではないか。

そして4コマ漫画を描き続けたらどうなるかということの証明。そんな証明の輪郭が誰かの続けると言う挑戦の後押しになればそれはとても嬉しいことだ。

長ったるい話しになってしまったが、そんな5周年。何か面白いことができたらいいな。

 

 

 

jon covet

2021.8.31 6:38

 

 

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