ここからエッセイ
明けましておめでとうございます。2021年もよろしくお願いします。
今日はシルクスクリーンのこと。少し専門的になります。
露光剤を使い版を作るんだけど、これはなま物で冷蔵保存していても(表現が適切かはわかりませんが)二、三週間で腐る。劣化するって言ったほうがいいかも。そうすると露光不良になって本来の性能が発揮されなくなる。
ということは知識で持っていました。そして手持ちの露光剤が作業ペースの悪さから半分以上残してタイムリミット期間を超え三週間から1ヶ月弱の時間が経ってしまいました。
しかしねただ捨てるだけじゃ実験にならないじゃないですか。ぼくは露光不良なるものがどういう状態なのかを知識で知っているだけで経験していないので実際どうなるかっていうのは知っておいたほうがいいと思い実験。
その結果は・・・
まあこれは見事な露光不良でした(笑)膜が弱い。いい状態だとハケでこすって水抜きしても何にも問題なかったけど今回のは摩擦でベロベロ剥がれて全く使い物にならない。露光自体はまだ反応していていい感じに焼けたと思っていたところで、こういう形で不良として現れるのは予想外でした。
でもこんな風にああでもないこうでもないってしながら経験値を積んでいくことがものすごく楽しい。できなかったことができるようになる喜びっていうのはぼくはとても大切にしています。
そんな中、苦手だった紗張りもこれは完璧に張られるようになりました。逆に張れすぎて木枠が歪むほど(おい!)うまくいけばうまくいかないところが出てくるものです。
あちらを閉めればこちらが緩む。閉めても閉めても閉まらないネジみたい。だけどそんな経験が楽しい。
2021.1.3 0:40
jon covet